丹波 Life

里山保育園がスタート!

さて、今日は竹岡農園が全面的に協力しているNPO法人 丹のたねのご紹介です。
以前よりこのブログに上げさせていただいていた「ナチュラルタイム」「ナチュラルキャンプ」「物乞いキャンプ」などの竹岡農園の社会貢献を目的とした非営利の活動を一昨年よりNPOを設立し、そちらを活動母体として継続して事業を行っています。
今年より新たな取り組み「里山保育園」がスタートしました。まだ親子が1組なので、寂しいこともありますが、温かく見守っていただければ幸いです。
詳しい様子はこちらのリンクよりFBページでご覧下さい。
特定非営利活動法人 丹のたね(まごころのたね)
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この里山保育園の活動に伴い、今一度竹岡農園が考える取り組みについて整理しましたので、ご興味ある方は少し長くなりますが読んでいただけると嬉しいです。
丹波に来させてもらって「持続可能な農業」と「純粋な地域活動」という2本柱で、竹岡農園とNPO法人丹のたねという場所を頂いて、自分がやりたかったことを思いっきりさせてもらっています。
今年もこれまでのやってきたことを継続して、さらに普遍的なテーマやベクトルを自分の生活の中で気付いていけたらもっと面白いことできそうな気がするんです。
年明けとっても嬉しいことがありました。
村のお婆ちゃんからしわの入った黒豆を売ってほしいとの相談を受けて、ちょうどある業者さんがB品を大量に必要としていたので500円/kgなら横流しで売ってきますよ~と、話していました。お婆ちゃんは喜んで下さって、では準備しておくとの返事で段取りが始まったのです。
翌日、同じ村のおばあちゃんからお電話があり、準備ができたから見に来てほしいと、手が開かず何日か見に行けなかったら、何度もお電話下さり相談があるとのことでした。
行ってみると所謂「B品、くず品」と呼ばれる黒豆を綺麗に選別してB品の中でもより形の綺麗な豆だけにしてありました。感心して、これはB品では売れないですよ(笑)と冗談で言うと、1000円/kgで買ってくれへんやろか?とにっこり言われてしまいました。
もちろん出口は500円でしか売れないので、無理なんですが、僕はとっても嬉しかった。
自分の育てたものを少しでもお客さんから見て喜んでもらえるように努力し、交渉する。
これは当たり前のことですが、農業や農村では当たり前ではないのです。どうせこれくらいにかならないやろうとか、やっても儲からないなどというものさしだけで自分の育てたものを卑下してしまう現場をたくさん見てきて、結果少しでも楽をしよう、工夫もしなくなってしまいます。
笛路は消費者の方々が直接顔を見せに来てくれて、今年の米は美味しいとか、野菜が柔らかくてとっても甘いとか、新鮮だとか村の方に話しにきてくれます。
スーパーなどで「生産者の顔の見える安心な野菜」と売られていますが、購入する人にもっと生産者の人格に触れてほしい。
農業生産地に居て思うことは、
「消費者の声の届く生産地」であることがお百姓さんの意識を変え、生産現場を変え、より安心な食材が流通していくのだと確信しています。
村のお婆ちゃんには「業者さんに買ってもらう話は一旦無しにして、これから1000円/kgで買ってくれる消費者を探そう」と言って、帰ってきました。
丹波での挑戦はより本格的になってくると同時に、もっとたくさんの仲間が必要です。
今年もよろしくお願いいたします。
特定非営利活動法人 丹のたね

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