自分の人生を生き抜く、体感共育。
ふえっこ楽校は、6歳から15歳までの子どもたちが、豊かな自然ある里山や丹波の地域社会との関わりの中で、
自分の感覚を育て、自分自身を知り、地域社会の一員として生きていく力を身につけるオルタナティブスクールです。

ふえっこが考える「生きる力」
生きる力とは、
一般的に、学力や、問題解決能力、周りと協力する力など色々とある中で、ふえっこでは特に体感を鍛えることを重視しています。
体感とは、
「これは大丈夫だ!」
「これは危ない!」
「これは今までと違う!」
「これは大切だ!」
親や、誰かに正解を教えてもらう前に、
自分の感覚で物事の本質を捉え、自分で判断できること。
ふえっこではこの力を大切にしています。
ふえっこのフィールドとしている自然豊かな里山での活動は、人間の都合に合わせてくれません。
山を歩けば、足元が悪く、
川では様々な生き物が生息し、
木に登れば、自分がどこまでいけるのか怖さや身体感覚が試され、
畑では季節ごとに変わる太陽の日差しを感じることが出来ます。
自然の中には、たくさんの「本物」があります。
その中でたくさん遊び、農作業し、挑戦することで、
子ども達は自分の身体性と感覚を使って世界を捉えていきます。
感じる。
考える。
選ぶ。
やってみる。
失敗する。
もう一度やる。
その繰り返しが、自分の人生を生き抜く土台になります。
ふえっこ共育活動の前提的な考え方は、こちらのリンクからご覧ください。
⇒ ふえっこ共育事業について。
⇒ ふえっこ自然村への寄付・寄贈はこちら。






自分を知ることから、社会へ。
ふえっこ楽校では、
「みんな同じようにできること」を目標にはしていません。
人にはそれぞれ、
得意なこと。
苦手なこと。
好きなこと。
怖いこと。
人をまとめるのが得意な人。
一人で深く取り組むのが得意な人。
誰かを支えるのが得意な人。
さまざまな個性があります。
自然や遊び、農作業、仲間との生活、プロジェクトの中で、
「自分はどんな人間なんだろう」
ということを少しずつ身体で知っていきます。
そして、自分を知ることは、
社会の中で自分の役割を見つけることにもつながっていきます。
アクセス&問い合わせ
- メール:magocorono.tane@gmail.com
- SNSリンク(Instagram )
活動の柱(3つの目標)
🌾 「自分の道」を見つけること
ー自然界の活動では多様な世界を知っていき、自分の感性を豊かに育てていきます。すぐに形にはならなくても、活動の中で自分の感覚や思考を試すこと、行動した結果を受け止めること、その繰り返しがその子自身の未来を作っていきます。

🌱 壁を乗り越える力を育てること
ー自然界での活動を通して身体性に目覚めて行くと同時に、天地の繋がりを感じ、自分の負の部分とも向き合える精神力を養います。そして、ふえっこ楽校の活動は毎日が小さなチャレンジの連続。活動前後の1時間の登下校でさえ、子どもたちにとっては当たり前に楽しい友だちとの時間ですが、継続していくことは小さなチャレンジであり、小さな壁を乗り越えて一つずつ自信を獲得しています。

🌿 利他的思考
ー自立していくのは、どんな子どもであっても自然なことです。親や社会が過度に干渉しなければ自分自身の挑戦を始め、自分のやりたいことを進めて行くでしょう。しかし、自分の人生や自分の家族のこと(総じて自分の事)を考えているだけでは全く思考の抽象度が上がりません。自分とは直接関係の無い他人や世界の平和を願い、暮らしの中で小さなことからでも実質的に行動できる人間こそが「利他的」であると考えます。

ふえっこの一日
7:30 集合・登校
約1時間かけて、仲間と一緒に歩いて登校します。
天気、季節、道の状態、自分の身体、仲間との会話。
学校に着くまでの時間は、その日の自分の気持ちを作っていく大切な活動です。
8:30 農作業
一日の始まりは農作業から。
種をまく。
草をひく。
収穫する。
土を触る。
農業には、すぐに結果が出ないこともたくさんあります。
自然の変化を感じながら、
毎日の小さな仕事を積み重ねて収穫することを年間で感覚的に学びます。
9:30 朝の会
一日の予定やそれぞれの状態を確認します。
今日は何をするのか。
困っていることはないか。
仲間と一日を始めるための時間です。
10:00 みんな遊び
その日の当番になった子どもが、
みんなで遊ぶ内容を考えます。
遊びには、決められた答えがありません。
ルールを考える。
仲間を誘う。
意見がぶつかる。
工夫する。
ゲームに勝つ、負ける。
また遊ぶ。
遊びの中で仲間と繋がり、関係を深め、成長する自分を感じていきます。
11:00〜14:00 活動の時間
この時間は、一週間の計画で自分で何をするかを決めて実施します。
遊び。
ものづくり。
探究。
料理。
イベント準備。
プロジェクト。
「何をするか」を与えられるのではなく、自分で考え、自分で動く時間です。
何もしない日や、迷う日もあります。
その中で、自分が何に興味を持ち、何なら動けるのかを知っていきます。
14:00 掃除・片付け
自分たちが過ごした場所を、自分たちで整えます。
使ったものを片付ける。
掃除をする。
次に使う人のことを考える。
自分がいる場所を、自分のこととして引き受けます。
14:30 終わりの会
一日の出来事を共有します。
楽しかったこと。
困ったこと。
気づいたこと。
経験を言葉にすることで、
自分自身への理解を少しずつ深めていきます。
15:00〜 放課後・プロジェクト
10歳以上の子どもやプロジェクト参加者は、
必要に応じて活動を続けます。
年齢が上がるにつれ、
活動するだけではなく、企画や運営を担う側へと役割が広がっていきます。
16:00〜 部活動
自分が好きなこと、深めたいことに継続して取り組みます。


アクセス&問い合わせ
- メール:magocorono.tane@gmail.com
- SNSリンク(Instagram )
「自由」ではなく、「自己決定」
ふえっこでは、
子ども自身が参加する曜日や活動を決めています。
ただし、
「今日は気分が乗らないから行かない」
という、その場だけの自由を自己決定とは考えていません。
年間や学期の節目に、スタッフと一緒に、
「今年は何をしたいのか」
「どんなことに挑戦したいのか」
「どの曜日に参加するのか」
を考えます。
そして、自分で決めたことを、ある程度の期間続けてみる。
必要なら振り返り、もう一度決め直す。
ふえっこで大切にしている自己決定とは、自分で選び、その選択を自分で引き受けることです。
一週間のふえっこ
月曜日|オッケータイム
読み、書き、そろばんなど、
社会の中で生きていくために必要な基礎を、自分から学びます。
月に一度程度、美術や性教育など、
日常だけでは触れにくいテーマも扱います。
火・水・木曜日|日常活動
農作業、遊び、探究、ものづくり、プロジェクト。
一日の基本的な流れの中で、
自然と仲間に向き合いながら、自分の活動をつくります。
金曜日|山の日
毎週、山へ入ります。
山という変化の大きい環境の中で、
身体感覚や危機察知、自分の限界を知る力を育てます。
中学生は、地域での職業体験を行います。
年齢が上がるのではなく、役割が広がる。
ふえっこでは、年齢によって一方的に「教える側」「教わる側」を分けません。
例えば、10歳未満の小学生が担当する
「遊び隊」
があります。
ふえっこ楽校では年下だった子どもたちが、
今度は里山ようちえんの子どもたちのところへ行き、一緒に遊びます。
小さい子を誘う。
待ってあげる。
遊びを考える。
危険を見る。
困っている子を助ける。
すると、
「自分にもできることがある」
という新しい自分に出会います。
役割を持つことで、
自覚や責任は自然に育っていきます。
行事に参加するのではなく、行事を創る。
ふえっこの年間行事は、
子どもたちに提供されるイベントではありません。
多くの行事をプロジェクトとして扱い、
実行委員や10歳以上のリーダーが中心となってつくります。
考える。
仲間に伝える。
役割を決める。
準備する。
人を動かす。
当日を運営する。
失敗する。
振り返る。
日常活動で育ててきた力を、
より大きな社会的実践へつなげていきます。
年間プログラム(四季で育つ)
ふえっこの一年
4月
リーダー研修
開校式
5月
遠足
6月
鬼ごっこ大会
7月
夜のピクニック
85kmウォーク
8月
ふえっこマルシェ
子どもたち自身が商店をつくり、販売します。
9月
ようちえんのお泊まり保育プロジェクト
修学旅行の企画開始
10月
スクール・ようちえん合同運動会
11月
来年度説明会
修学旅行・遠足
12月
収穫祭
1月
閉校式の打ち合わせ
最後の遠足
2月
閉校式
一年を通して、
自分で参加する人から、
仲間を支える人へ。
そして、場を創る人へ。
少しずつ役割が広がっていきます。
特別活動・体験
地域の人から学ぶイケてる大人授業(太鼓・野草・イカダなど)
社会は、学校の外にある。
イケてる大人から学ぼう
ふえっこ楽校には、
決まった先生だけがいるわけではありません。
保護者や地域の方々にも協力してもらい、
仕事。
趣味。
技術。
経験。
生き方。
さまざまなことを子どもたちに伝えてもらいます。
農家。
職人。
会社員。
表現する人。
何かを夢中で続けている人。
社会には、いろいろな大人がいます。
子どもたちに知ってほしいのは、
「先生は学校の中だけにいるわけではない」
ということ。
地域には、たくさんの先生や先輩がいます。
そして自分もいつか、
誰かに何かを渡す側になる。
ふえっこでは、地域社会そのものを学びの場だと考えています。
13歳以上の職業体験(農場・地域パートナー)
社会人になるのは、大人になってからではない。
誰かの役に立つ。
仕事を引き受ける。
約束を守る。
失敗したら修正する。
仲間と話し合う。
お金を扱う。
人を喜ばせる。
こうした経験を、
大人になるまで待つ必要はないと考えています。
マルシェで商品を売る。
年下の子どもを支える。
プロジェクトを運営する。
地域の仕事を体験する。
小さな社会参画を積み重ねながら、
「自分も社会をつくっている一人なんだ」
という感覚を育てていきます。
社会に適応するだけではなく、
社会を創る人へ。
ふえっこ楽校が目指しているのは、
決められた社会にうまく適応するためだけの教育ではありません。
自分の感覚を持つ。
自分で考える。
自分で決める。
自分の得意と苦手を知る。
仲間と協力する。
誰かの役に立つ。
必要なら、自分たちで新しいものを創る。
そうやって、
自分の人生を自分で生きながら、
社会の一員として自分の役割を引き受けられる人。
そんな人に育ってほしいと考えています。
自分の人生を生き抜く、体感共育。
自然の中で、本質を感じる。
自分で判断する。
自分を知る。
役割を持つ。
社会に参加する。
それを特別な授業だけではなく、
毎日の暮らしの中で繰り返していく。
それが、ふえっこ楽校です。
ふえっこ楽校 校長 清水まゆこよりご挨拶
「“何もない”からこそ、生まれる学びがあります。里山の中で、こどもたちは“生きる力”を育んでいきます。」



ふえっこ楽校 校長 清水真有子です。
ふえっこ楽校にくると、いつも「あぁこれでいいんだな」と思うのです。
ここにあるのは、豊かな自然だけです。そして、そこに集まる大人、子ども、様々な人たち。それらのつながりの中に自分がいる。それだけなのに、その環境は、子ども達に多くの気づきを与え、それが学び、成長、変化へと繋がっていくのです。
そして、それは我々大人にも同様のことを起こさせるのです。
私がふえっこ楽校に関わり、2年半が過ぎました。2年半前の立ち上げ当初。実は私は、現役の公立中学校教員でした。当時、2人目の育休中で、このまま現場に復帰するのか、迷っていました。それを知ってか知らずか、現役教員である私に「まゆこさん、先生やめますよね、実はふえっこ楽校を作りたいのです。手伝ってほしい」と突然オファーがきたのです。私は驚きと同時に少し興奮にも似たワクワクの気持ちがあふれ、気づいたら「やります」と即答していました。もともと娘がふえっこ幼稚園に0歳の時からお世話になっていたのもあり、その恩返しの気持ちもありました。
そして、立ち上げ1年目。スタッフと試行錯誤しながら楽校を作っていきました。初めてのことばかり。何度も何度も話し合い、この環境の中で子どもたちと過ごして行く中で、私の中に、大きな気づきと、そして、今までの自分自身の価値観、教育観の崩壊、手放しが起きたのでした。そして、ふえっこ楽校2年目に20年間務めた公立学校教員を卒業しました。
私の中に起きた崩壊は、自分が見てきた世界の狭さと、知らぬ間に枠の中に押し込める自分自身がいたという事でした。そして、なによりもここに教育の原点を見、そして、ここにこれからの教育への大きな可能性を見たからでした。今の公立学校ではやりたくてもなかなかできない教育。子どもたちの、そして関わる大人たちの学び、成長、がここではできると感じたからです。
ここには作りこまれた何かやカリキュラムはありません。むしろあえてなにもないのです。ただ自然があり、仲間がいるだけです。今日は何が起きるのか、今日はどんな風が吹くのか、今日はどんな出逢いがあるのか、わかりません。変わり続ける自然の中で、わからないからこそ、決まっていないからこそ、自分たちで作っていける。それがむしろ面白い。その感覚が育っていきます。
我々はどうしても正解を求め、正解を与えてしまいがちです。しかし、そこには何の失敗も気づきも成長もありません。だけど、ここでは正解を見つけるのではなく、自分たちでやってみる、失敗する、発見する、気づく。そこから正解を作っていくのです。
この2年半、子ども達と過ごす中で、「わからないことが面白い」「わからないからやってみたい」そんな発言を何度も聞きました。ともすれば、わからないことは悪であり、怖いこと思われがちですが、自然の中で遊び、学ぶ子どもたちは、わからないことが当たり前で、それがどれほど面白く、自分たちの知りたいを引き出すのか、好奇心を引き出すのかを知っています。それは人間関係においてもです。
ふえっこ楽校の日々は、農作業やみな遊び、毎週登山、決して楽なものではありません。異年齢であるため鬼ごっこひとつするだけでも毎回もめます。そのたびに、話し合い、けんかもするし、すねる子もいます。まぁいろいろあります。だけど、子どもたちは失敗を重ねながら、どうしたら面白くなる?と考えます。子どもたちが自分から課題や問題に関わっていくしかないのです。ここでは先生はいません。自然が先生です。私たち大人ができることは子どもたちを見守るだけです。彼らの主体を奪わないことです。
長年教師をしてきた私はどうしても口を出したくなる時もあります。が、今はそれをぐっと抑えて見守っています。私も時には失敗もありながらも、日々、気づき、学び、成長、変化し続けています。
ふえっこ楽校は「みんなでつくる遊びの楽校」です。
みんなで作っていく楽校です。遊びの中に学びがあるのです。
みんな、とは、子どもたちだけでなく、私たち大人もです。
関わる私たち大人も自身の価値観を疑い、成長していくことがより、子どもたちの無限の可能性や才能を引き出していくのだと信じています。
ふえっこ楽校はこれからも進化しづづけていく楽校です。自然に子どもたちに多くの学びをもらいながら、私自身も変わり続けていきます。

アクセス&問い合わせ
- メール:magocorono.tane@gmail.com
- SNSリンク(Instagram )
最後に
「“楽校”」とは、楽しいだけではなく、「楽しく育つ学校」。
子どもたち自身が、自分で道をつくり、心と身体で感じとり、仲間とともに育つ。
それを実現するのが、ふえっこ楽校です。
活動内容や考え方に賛同して頂ける方は、是非一度現場を見に来ていただき、何かの形で共にこのコミュニティ活動へ参画して頂けると幸いです。