竹岡農園の農業

雨の中の収穫

無農薬・無化学肥料栽培

美味しい食材は立場や価値観を超えていく

竹岡農園にとって、農の営みは大自然に敬意を持って接することであり、自然そのものを深く愛することです。

それは、生産性によって構築されてきた経済社会の在り方に沿うのではなく、自然の循環・季節の移り変わり・動植物の声に耳を傾け、その中に豊かさを感じ、生み出す営みこそが農の在り方なのではないかと考え、実践してきました。

畑や里山を管理していると、一輪の花、みずみずしい葉、エネルギーの高い実など人間を豊かにしてくれるものはたくさんあります。
そこに目を向けることが出来るかどうか、そこに感謝や感動が湧くかどうかで、人の在り方も随分と変わってくるのではないでしょうか。

10年前、丹波の黒豆と出会い、美味しい食べ物は立場や価値観を越えていく経験をして、農業しかないと思って移住してきました。
美味しい食材は人と人が純粋に繋がれる体験をたくさんさせて頂いて、もっと美味しい野菜を育てようと夢中になって畑に出ていました。
そして、自社圃場でのイベントを繰り返す中であるときはたと気づきました。美味しい野菜は立場・価値観を越えていくけど、農園にただ集まった人たちもリラックスして、立場を越えて打ち解け合えるんだと。
畑、作物、川や山などの自然の中にいると、本来の人間の心を取り戻して元気になっていくことに気づきました。

障がいを持った方から、年配の方、お子さん、肉体的・精神的な病気の方、色々な立場・境遇の方が来られてたくさんの笑顔を見せて頂きました。
そうか、立場・価値観を越えて人が繋がりあうのに、一番大切なことは自然に触れることなんだと。
人間も自然体な人と出会うとこちらも心が解放されますよね。 大切なことは、「自然」であることだと思いました。

農業も、自然の営みに、我々人間の営みを沿わすことを最優先に考えて行っています。
つまり、我々人間が食べ物で頂く野菜たちでさえ自然の循環の中では1つのプロセスであり、その後にはこれまでの生育してきた情報が詰まった種が出来、土に落ち、また適期に発芽して次世代によりより環境適応因子を残すという目的があります。
自然が目的としていることは奥深く、スケールが大きく、人間の考え及ぶところではないかもしれませんが、そうした大きな存在と向き合い、我々が生きていくための生産活動を行っていくことが竹岡農園の農業だと考えています。