2021年の振り返り~年末年始のお休みの期間について。

本年も竹岡農園とお付き合い頂きまして誠にありがとうございました。
今年は弟子の卒業、新たな仲間たちとの協働、新体制での事業、設備・施設の修繕、改修など数々のミッションがあり、必死に農園一丸となって突っ走って来れました。
おそらく、多くのミッションを与えられたからこそ、一人一人の意識が向上し成長もしましたし、自然に仲間たちの結束が強くなったように思います。

今年はフリーハウスの取得や民宿改修など目につきやすい事業が目立ちましたが、実は特に重きを置いていたのは、木を植えて里山の森の再生に取り掛かっていました。
丹波地域でも有数の棚田がある笛路地区ですが、付近の山々は植林された針葉樹がほとんどであり、生態バランスの悪い状況となっています。
里山ようちえんの中心拠点となる農家民宿花乃家の周囲へ20本以上の落葉樹を植え、雑木林地帯にあったフリーハウスを取得し雑木地帯の手入れに入れたことは今後、来園者及びようちえんの子どもたちの活動がより豊かになっていくことでしょう。

この12月に入ってからも植樹可能な樹木の定植は続いています。
駐車場までの道路付近にある針葉樹の危険木たちの伐採も協力者が現れ、年明けには実施する予定も付きました。
倒木する危険な木は伐採し、より多様な生態バランスなるよう必要な木々は次々と植えていくことで、我々が目指す豊かな循環する里山の暮らしへと近づいていきます。

もちろん、木を植えたからと言って、それがお金に変わることもありませんし、景観がぐっと変わるのに数年、いや数十年かかるかもしれません。
そうした意味では大きな経済効果を出す投資ではありませんが、丹波の地域に合う植物や自然な暮らしが貴重なこの地域の文化的資産になっていくという思いで農業で出たわずかな利益をどんどん植樹に回しています。

決してなくしてはいけないもの、引き継いでいかなくてはならない地域のアイデンティティを里山という生態系の中に我々は見出しつつあります。

農業も、ようちえんなどの人の成長を見守る事業も全てが自然と共存、共栄していくために人間中心ではなく、人間も自然も共に豊かになれる道を模索し暮らしの在り方、働き方全般を工夫していけるよう来年も奮闘していきますので、どうぞ来年も竹岡農園をよろしくお願いいたします。

振り返りが長くなってしまい、大切なことを忘れていました。
12月26日から1月5日まで年末年始の休業を頂きます。
この期間は完全に業務が止まってしまいますので、メールやご注文・ご予約などの返信も遅くなることをご了承ください。
よろしくお願い致します。

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