豊かな里山に囲まれたここでは、子どもたちが「先生」ではなく“自然”と“仲間”から学びます。
毎日の農作業、森での遊び、仲間との協働――そのすべてが、子どもたちの感性・身体・人間力を育てます。

ふえっこ共育活動の前提的な考え方は、こちらのリンクからご覧ください。
⇒ ふえっこ共育事業について。
⇒ ふえっこ自然村への寄付・寄贈はこちら。

ふえっこ楽校とは?

ー“遊び”が学びに変わる、里山まるごとが教室ー

都市の学校とは少し違う「ふえっこ楽校」。
ここは、教科書よりも“体験”から学ぶ学校。
土に触れ、風を感じ、仲間と生きる力を育みます。
子どもたちは、自然のリズムの中で、自分の声と出会っていきます。

「わかる」よりも「できた!」を。
「学ぶ」よりも「感じた!」を。

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活動の柱(3つの目標)

🌾 「自分の道」を見つけること

ー自分/他者/生きる世界を知ることで、自分らしく進む道を見つけます。

🌱 壁を乗り越える力を育てること

ー自然界での活動において肉体的な逞しさだけでなく、自分の負の部分とも向き合える精神力を養います。

🌿 利他的感性

ー自分を生き抜く力と共に、他者やコミュニティにおける役割を全うする思考をつけていきます。

1日の流れ(里山活動の曜日:火曜日~木曜日)

時間内容
8:00登校・集合
9:00朝の会・農作業・森遊び
11:30昼食(自分たちで調理する日も)
13:00主体活動(子ども発案の学び・探検など)
14:30終わりの会・振り返り
15:30下校

「今日は何が起きるだろう?」
毎日が発見と成長の時間です。

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月曜日はオッケータイム(主体学習の時間)

ー読み書きそろばんと言った基本的な学習を教育系youtuberのオッケー先生にご指導頂きながら取り組んでいます。

年間プログラム(四季で育つ)

  • 春:リーダー研修、遠足
  • 夏:夜のピクニック・ふえっこマルシェ
  • 秋:運動会・社会実習・収穫祭
  • 冬:閉校式・修楽旅行

特別活動・体験

地域の人から学ぶイケてる大人授業(太鼓・野草・イカダなど)

13歳以上の職業体験(農場・地域パートナー)

ふえっこ楽校 校長 清水まゆこよりご挨拶

「“何もない”からこそ、生まれる学びがあります。里山の中で、こどもたちは“生きる力”を育んでいきます。」

ふえっこ楽校 校長 清水真有子です。
ふえっこ楽校にくると、いつも「あぁこれでいいんだな」と思うのです。

ここにあるのは、豊かな自然だけです。そして、そこに集まる大人、子ども、様々な人たち。それらのつながりの中に自分がいる。それだけなのに、その環境は、子ども達に多くの気づきを与え、それが学び、成長、変化へと繋がっていくのです。
そして、それは我々大人にも同様のことを起こさせるのです。

 私がふえっこ楽校に関わり、2年半が過ぎました。2年半前の立ち上げ当初。実は私は、現役の公立中学校教員でした。当時、2人目の育休中で、このまま現場に復帰するのか、迷っていました。それを知ってか知らずか、現役教員である私に「まゆこさん、先生やめますよね、実はふえっこ楽校を作りたいのです。手伝ってほしい」と突然オファーがきたのです。私は驚きと同時に少し興奮にも似たワクワクの気持ちがあふれ、気づいたら「やります」と即答していました。もともと娘がふえっこ幼稚園に0歳の時からお世話になっていたのもあり、その恩返しの気持ちもありました。

そして、立ち上げ1年目。スタッフと試行錯誤しながら楽校を作っていきました。初めてのことばかり。何度も何度も話し合い、この環境の中で子どもたちと過ごして行く中で、私の中に、大きな気づきと、そして、今までの自分自身の価値観、教育観の崩壊、手放しが起きたのでした。そして、ふえっこ楽校2年目に20年間務めた公立学校教員を卒業しました。

 私の中に起きた崩壊は、自分が見てきた世界の狭さと、知らぬ間に枠の中に押し込める自分自身がいたという事でした。そして、なによりもここに教育の原点を見、そして、ここにこれからの教育への大きな可能性を見たからでした。今の公立学校ではやりたくてもなかなかできない教育。子どもたちの、そして関わる大人たちの学び、成長、がここではできると感じたからです。

ここには作りこまれた何かやカリキュラムはありません。むしろあえてなにもないのです。ただ自然があり、仲間がいるだけです。今日は何が起きるのか、今日はどんな風が吹くのか、今日はどんな出逢いがあるのか、わかりません。変わり続ける自然の中で、わからないからこそ、決まっていないからこそ、自分たちで作っていける。それがむしろ面白い。その感覚が育っていきます。

我々はどうしても正解を求め、正解を与えてしまいがちです。しかし、そこには何の失敗も気づきも成長もありません。だけど、ここでは正解を見つけるのではなく、自分たちでやってみる、失敗する、発見する、気づく。そこから正解を作っていくのです。

この2年半、子ども達と過ごす中で、「わからないことが面白い」「わからないからやってみたい」そんな発言を何度も聞きました。ともすれば、わからないことは悪であり、怖いこと思われがちですが、自然の中で遊び、学ぶ子どもたちは、わからないことが当たり前で、それがどれほど面白く、自分たちの知りたいを引き出すのか、好奇心を引き出すのかを知っています。それは人間関係においてもです。

ふえっこ楽校の日々は、農作業やみな遊び、毎週登山、決して楽なものではありません。異年齢であるため鬼ごっこひとつするだけでも毎回もめます。そのたびに、話し合い、けんかもするし、すねる子もいます。まぁいろいろあります。だけど、子どもたちは失敗を重ねながら、どうしたら面白くなる?と考えます。子どもたちが自分から課題や問題に関わっていくしかないのです。ここでは先生はいません。自然が先生です。私たち大人ができることは子どもたちを見守るだけです。彼らの主体を奪わないことです。

長年教師をしてきた私はどうしても口を出したくなる時もあります。が、今はそれをぐっと抑えて見守っています。私も時には失敗もありながらも、日々、気づき、学び、成長、変化し続けています。

ふえっこ楽校は「みんなでつくる遊びの楽校」です。

みんなで作っていく楽校です。遊びの中に学びがあるのです。

みんな、とは、子どもたちだけでなく、私たち大人もです。

関わる私たち大人も自身の価値観を疑い、成長していくことがより、子どもたちの無限の可能性や才能を引き出していくのだと信じています。

ふえっこ楽校はこれからも進化しづづけていく楽校です。自然に子どもたちに多くの学びをもらいながら、私自身も変わり続けていきます。

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最後に

「“楽校”」とは、楽しいだけではなく、「楽しく育つ学校」。
子どもたち自身が、自分で道をつくり、心と身体で感じとり、仲間とともに育つ。
それを実現するのが、ふえっこ楽校です。
ぜひ、その一歩をここで。

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