畑作りは自由
見習いの髙石を受け入れてから、野菜作りをどう若い世代に伝えていけばいいか、模索する日々が続いていました。
農業は3Kという現実は確かにあり、自分自身も10年前独立して妻と一緒になるまで自給的な農業を目指していたので、その現実を受け入れる形で、それでも自由に働ける魅力の方が勝っていただけのことだったと思います。
3Kは結果的に意識が変わればいいですが、農業をする人の意識や心を変えるだけでは突破できません。ましてや、苦労したくてこの道に入った人間でない限りどこかで継続が不可能になってしまいます。
見習いの髙石も例外では無く、会社に入った頃はまだ若干19歳、これまでの学生時代に継続して取り組んだ部活などの経験も少なく、純粋で素直で忍耐力もありませんでした。
朝は早く、夜は遅く、雨でも畑に出て、夏も紫外線浴びながら外仕事をする。この1年半以上、非常によく頑張ったと思います。
彼女の姿を見ていて、これくらいの若い世代が農業に関心を持ったり、魅力をどんどん感じられる農業にしていかないとこれから先続かないだろうと思って、会社にして経済的な部分への取り組みを始めたわけですが、それはきついこともあるし、汚いと思うようなこともするけど、その分お金は稼げるようになればいいというような、どこかでそんな風に考えていました。
しかし、それでは駄目だと思うのです。
仮に農業が3Kであったとしてもそれを越える夢の仕事になる。
竹岡農園はそこを目指して、2020年の畑作りを始めます。
テーマは、「自由で創造的な畑」です。
パーマカルチャーに基づいた、自由で創造的にデザインされた畑で楽しく収穫体験などをして頂けるようにします。
お客様が笛路村に来て、より思い出に残る美しい自然とのふれあいを生み出せる仕事を髙石と共に作っていきますので、どうぞ今年は竹岡農園に足を運んでみて下さい。