農業

緊急事態宣言中に。その③

今年中に、見習いを竹岡農園の農業責任者にします。

高校卒業した里佳子を受け入れて、あっという間に2年が経ちました。
無農薬やオーガニックという言葉も良く分かっていない、ただ祖父の農作業の手伝いが好きだった18歳の女子にとっては、竹岡農園の農業はあまりにもイメージが違っていたかもしれません。
生産とは川から水道を引き、肥料を作り、種を取るところから始まります。

作物に関わる全ての循環を取り入れていくことは、弱小零細農家にとって貨幣経済で生きていくには非効率なアプローチ法でした。
だけど、笛路村の小さなパイで成立していくのにこの方法が一番豊かだろうと考えました。
貨幣は自分たちではコントロールできません。肥料を購入するのに今1,000円で購入できるものが、何らかの理由で明日には1,500円になってることは十分考えられます。それどころかいつ手に入らなくなるかも分からないのです。
だから、仮に外の資材が入らなくなったとしても自分たちで生み出せるノウハウが必要でした。
竹岡農園は、決して大きく成長はしないけど、よっぽどのことがない限り継続していける農業、これを実践していきます。

しかし、この形態であるゆえに、生産部は基本的に仕事が終わることがありません。
基本的に自分たちの農業で必要なインフラを作り続けるのですから。

アルバイト経験しかない里佳子にはある程度の時間が来たら「仕事が終わるもの」という概念ですが、「仕事が無くならない」のが百姓の世界です。

そして、何より独特なチームワークが必要になります。
それぞれが得意なことを生かしながら、困難を突破するチームワーク。
それは、仲良しサークルのノリでは決して続きません。

厳しいだけは続かない、愛がないと育たない。
野菜と同じです。
野菜と同じなんだが、野菜よりよっぽど人間の方が難しいのです。

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