畑にて

土の生態系の不思議

自分は、農業関係の学校は行っていませんし、無農薬栽培を誰かに習ったというわけではないので、完全に自己流で来てしまっているのですが…
今日は畑での無農薬栽培がどのようなものか、その一端をお見せしたいと思います。
ちょっと長くなるかもしれませんね^^
無農薬無農薬といろいろと、言われていますが、最近では無農薬でも綺麗に野菜を栽培される方も多くなっているようです。
いろいろな話を聞きますが、基本的には虫も出ないような畑で美味しいものができるわけないのです。
すくなくとも露地では。
野菜に害虫の被害が抑えられているなら、それはその他のクモや、バッタ、カマキリとか、てんとう虫など害虫を食べる虫たちが生息して、食物連鎖が正常に働いているというのが、自分の畑で観察していて思うことです。
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耕起している畑ですが、畑の中に入ってみると、非常に多くの小さなクモやバッタなどが動き回っているのが分かります。
写真では動かないカマキリくらいしか撮れませんけどね^^;
ここまでは、テレビや本などでもよく紹介されたり、レポートされたりしていて、自分で畑をやる前から理屈は知っていましたが…
不思議なのは無農薬栽培をしていると一つの畑で一パーセントだけ徹底的に虫にやられてしまう…という光景をよく見るのです。
害虫を食べる虫が頑張ってくれてると、だいたい99%は外見この完成度で収穫できるようになります。
想像されているより、綺麗でしょう?
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僕が無農薬で栽培し始めて、とっても不思議なのは…
一つの畑で一つだけ、でも必ず1%は徹底的に害虫が食べるのです…
これです↓
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不思議じゃないっすか?笑
他は大体穴こそちらほら空いているものの、致命的なのはないのですが、1%は完全に害虫に徹底的に食べられるのです。
これくらいきれいにやられると気持ちがいいですけどね^^
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こちらは、晩生の京都白菜や白鳳と言った、味の良い白菜ばかりの畑です。
定植後の写真からブログに載せているので、よくご存知の方もおられるかもしれません。
今年は非常に寒くなるのが早かったので、どうなることやらと思いましたが、何とか立ち上がってきました。
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畑をずっと歩いていると、やっぱり一つだけめったんめったんです(笑
お隣さんは元気に立ってるのにね。
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原理は、勉強不足でまだよく分かっていないのですが、精神論を言うと…
1%は害虫に提供しなさいということかなぁといつも、そう受け取って見ています。
害虫も生態系の中で何らかの役割を担っているからこそ、元気な畑でいられるのでしょう。
クモやてんとう虫も、生きていられるのはそういった小さな害虫がいるおかげなのですから。
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この光景を見ていると、考えれば考えるほど、不思議ですね。
1%やられる原理があったとして、なぜこいつなんだろうな…とか、クモやてんとう虫はなぜここだけ放置したのか…とか…
とかとか…
食べられたお隣の白菜です。
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土はミラクルです。
栽培するにあたって、基本的な考え方はありますが…そこから先は本当に未知です。
そうゆう世界を知れただけでも、自分は百姓になった意味があったように思います。

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