畑にて

竹チップ投入圃場との比較

まずは、牛糞堆肥を元肥に、油粕や鶏糞を追肥にして土作りを行っている圃場。
二年が経ちました。
虫の付く率が増えてきているかなと感じています。
昨年秋に白菜、大根、キャベツ、人参を作付けしています。
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ほとんど出荷してしまったので、出荷状態については、以前のブログで確認していただくとして、
まだ圃場に残っているキャベツでの比較をしたいと思います。
巻いている中は影響がありませんが、外側は随分虫に負けていますね。
また冷害によって、表面が凍っている状態です。
もちろん、野菜セットのお届けの過程で解凍されるので商品にはしていますが、なかなか際どい品質ですね。
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さて、竹チップを投入した圃場です。
竹チップは、2012年5月に生のまま投入。
牛糞と鶏糞を追肥に、夏場はトマト、秋冬は白菜、キャベツ、こかぶ、水菜、レタス、コールラビを作付けしています。
生の状態での投入なので、土の中で腐るのに時間がかかりますので、秋以降の結果に違いが現れればよいかと想定してました。
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見事ですね。
先ほどの牛糞圃場に比べて圧倒的に害虫発生率が少ないようです。いや、発生はしているのかもしれませんが、竹チップ投入圃場での被害がほとんど見られません。
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面白いことに、この冬ずっと観察していますが、冷害の被害もほとんどないのです。
土壌中の有機物の量が、冷害を受けるかどうかに影響してくるという話は聞いていましたが、
竹が団粒構造を作ることで、土壌中で根が凍てにくくなっているのでしょうか…
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コールラビの葉も他の圃場に比べほとんど被害なしです。
竹投入に関しては、発酵させてから堆肥にして土に入れる方が良いなど、色んな形でのアプローチや意見がありますので、今の検証段階ではまだまだ未知数ですが、
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少なくとも、竹に虫を寄せ付けない効果があることは分かってきました。
無農薬栽培の野菜畑には、心強い資源です。
ただ、効果が大きいので、毎年どのくらいの量を投入していくかが、問題かもしれませんね。
一つ覚えで投入し続けても、土壌バランスを崩しかねません。

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